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最近は学校より予備校や塾のほうが大学と連携してのプロジェクト等、積極的に“教育活動”を行っている気がする。そんな中リバネスは最前線で研究をしている学生が自分たちの研究の魅力を“直接伝える出前実験教室”の開催や様々な分野のサイエンスを特集する高校生向けサイエンス雑誌someoneなどの教材開発に取り組んでいる。
「someoneは科学雑誌が多く廃刊している中で、できる限り手軽に最先端の科学を高校生たちに伝えられるような媒体です。 |
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この雑誌はサイエンスライティングのトレーニングを受けた大学・大学院生がかかわっています。彼らの実績として活用していただくためにも署名を入れた形で、記事を掲載しています。」 |
先端の実験教室を引き受ける学校、実験教室を行う大学・大学院生、そしてリバネスの全員にメリットがあるこの仕組み。大学生がいくら最前線の魅力を伝えるといっても所詮は学生、質の担保はどうしているのか? |
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藤:よく誤解されるのですが、コストを下げるために学生を利用していると思われがちですが、学生が質の高い実験教室を行おうとするととコスト上がんです!! 実際、実験教室もプロの社員だけで回した方が、効率的にいいものができます。でも、自分たち自身が育ったインターンという場をコストをかけてでも学生に提供し続けることが重要なのです。そのため、インターンは、1週間程度の短期間ではなく最低半年かかわってもらうことを絶対条件としています。 |
ミーティング中のインターン生 |
藤;「成果物の質を高めるために彼らに対して我々リバネスが経産省に採択された事業として開発した“バイオコミュケーター育成プログラム”をもとにしたトレーニングを提供しています。だから実は一番学んでいるのは授業をやっている学生なんですね。彼らは企業や研究所に入ってからも即戦力として活躍できます。」
このように“次世代育成”と“学生の即戦力化”を同時に行いながら
“サイエンスの面白さを現場から発信していく” 加えてリバネスはインターンを通じて即戦力化成長した学生達や、DRの学生を中心に就職先紹介などのキャリアサポートの事業も行っている。これ全てがリバネスの柱の一つである実験教室、書籍発行のビジネスモデル。非常によくできた仕組みだと感心してしまった。
藤:「他の事業としてはようやく去年、我々の研究室ができまして実験の受注、共同研究事業をようやく始めることができました(笑)。念願のハイテクベンチャーへの第一歩ですね。 面白いものでいえば“野菜”を売っています”。
藤:これは“農学と農業をつなげよう”ということで農林水産開発事業の一つです。企業や大学と一緒に食育プログラムを行ったり、野菜の販売を行ったりしています。この事業の一環として“リバネス米”を作ってみんなで刈り取りをしました。社員の福利厚生の一環としても面白い事業だと思っています。 |